南蛮貿易

Jpan um 1707

17世紀 ポルトガル船

 

侍 / 江戸時代

Oda Nobunaga

当時の当世具足 (約1860年)

堺打刃物

堺刃物の起源は古墳時代にまでさかのぼります。堺には日本で最大の規模を誇る、大仙陵古墳(一般的には仁徳天皇陵と呼ばれる)があります。墓域面積は320.000 m²で、世界最大です。

この巨大古墳の築造用の道具を作るために、当時、全国から堺に鍛冶職人が集めらたと考えられています。その後50年100年という年代を経て、全国から集められた鍛冶職人が堺に根を張らしていきました。

16世紀半ばから17世紀にかけて行われた南蛮貿易で、ポルトガルから輸入されるようになった、タバコがブームとなります。それとともに、タバコの葉を刻むタバコ包丁が堺で製造され、その切れ味の鋭さと品質は幕府にも認められ、「堺極」の極印のもと幕府専売となりました。

これによって、堺は唯一の刃物産地となり、 堺包丁の名を全国に広めることになります。元禄時代(1688年から1704年)には、最初の出刃包丁も登場し、後には、様々な用途に合わせた包丁が作られるようになりました。

現在、全国にはいくつかの刃物産地がありますが、 業務用和包丁の主産地は、今なお堺であり、伝統的な打刃物をつくり続けています。